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Gov Tech系スタートアップ【PoliPoli】で政治情報を共有!政治とブロックチェーンの新たな可能性

Gov Tech系スタートアップ【PoliPoli】で政治情報を共有!
政治とブロックチェーンの
新たな可能性

株式会社PoliPoli(ポリポリ)は、現役の大学生が立ち上げた学生ベンチャー企業だ。この会社が手掛けるのは、ブロックチェーン活用して政治に関する意見や情報を共有するコミュニティの提供サービスである。

株式会社PoliPoli(ポリポリ)は慶応大学に通う現役の学生が立ち上げたベンチャー企業だ。現在は2018年2月に設立されたばかりのスタートアップ期間で、段階的にサービスの提供を始めている途上である。今後、ポリポリでは政治に関する情報を共有したり、お互いに議論を行うためのプラットフォームを提供するビジネスを展開する予定だ。具体的にはスマートフォン用のアプリを通して、ユーザーに対してサービスが提供される。ポリポリの目的は、トークンエコノミーを活用した良質な政治コミュニティーを作ることである。2018年07月にはベータ版のアプリの配布が始まり、9月にはトークンの発行がスタートした。

ポリポリとはどんなサービス?

ポリポリの主なサービス内容は、インターネットを介して政治家と有権者が情報交換をしたり議論を交わすことである。サービスは専用のスマホアプリを通して提供され、ユーザーはアプリを利用して各種サービスを利用することができる。ポリポリのアプリでは「議論機能」「政治家一覧機能」「質問機能」が備わっている。これらのコミュニティ機能を活用することで、お互いに意見を出し合ったり情報を共有することが可能だ。ユーザーがスレッドを立てて特定の話題について議論を交わしたり、特定のニュースやトピックに感想を書き込む機能が用意されている。選挙の立候補者や選出された代議士が多くの人に自分の考えを知らせるために、同時に複数のSNSに投稿をする機能も備えている。

ネット上で議論を交わしたり情報を提供・共有するだけであれば、既存の掲示板やコミュニティアプリと同じだ。既存の掲示板やニックネームだけで登録ができるコミュニティアプリは匿名性が非常に高いので、誹謗中傷などの「荒らし」や誤った情報が流布されるケースが多い。日本国内で参政権を持たない外国人が、日本人になりすましてコミュニティに参加したり、何らかの影響力を及ぼす可能性も考えられる。ポリポリでは「荒らし」行為や誤った情報が流布されるのを防ぐ目的で、全ての利用者はアカウント登録の際に本人確認書類の提出が求められる。本人確認に加えて独自の通貨を発行して参加者に配布することで、質の高い議論ができるような機能を備えている。

政治をもっと近くに感じられる仕組み

日本では憲法により、日本国籍を持つ全ての成人は参政権が認められている。参政権を行使する方法として、選挙で自分が支持する政党や候補者を選ぶことが可能だ。ただし大半の有権者は、選挙の時に投票をする以外の方法で参政権を行使する機会はほとんどない。現在は選挙以外の方法でも参政権を行使したければ、政党に所属したり後援会に入会するなどの方法で積極的に活動に参加する必要がある。

ポリポリの大きな特徴は、身近な存在であるスマホアプリを利用して手軽に政治家やほかのユーザーと議論をしたり、ほかの人と情報を共有することができることである。自分のスマホを操作するだけで、政党や後援会に所属しなくても手軽に政治に関与することが可能だ。掲示板機能を活用すれば、自分の意見や要望を地元選出の代議士に直接伝えることができるようになるだろう。 外交や国防といった大きな問題だけでなく、治安の悪化や交通渋滞などの身近な問題をほかのユーザーと共有することができる。賛同する意見に対して「いいね」を送信したり、コメントを書き込むことも可能だ。

ポリポリのサービスを活用すれば、多くの人にとって政治をもっと身近に感じることができるようになるだろう。 ポリポリでは掲示板などのコミュニティ機能のほかにも、運営会社がアンケート調査を実施することが予定されている。集計されたアンケート結果は解析されて政策や公約に反映されるので、直接議論に加わらなくても間接的に自分の意見を伝えることが可能だ。ネット上に書き込みをして自分の意見を伝えることに抵抗を感じている人でも、質問に答えるアンケートであれば簡単に自分の意見を伝えることができるだろう。

ポリポリで使う通貨「Polin」

一般的にインターネット上の掲示板やコミュニティサイトは匿名で発言ができることから、特定の人物を誹謗中傷する発言や偽りの情報が意図的に流布されるケースが非常に多い。ポリポリではそれらの「荒らし」行為を排除して良質な議論を行う目的で、Polinと呼ばれる内部通貨が使用される。 Polinは、仮想通貨NEMのブロックチェーン上で発行されるトークンである。仮想通貨トークンはユーザー同士が自由に受け渡しをすることができる、インターネット上の「お金」だ。ポリポリは政治とブロックチェーン技術を融合した、日本初のサービスといえる。

Polinはアンケートに回答をしたり価値のある発言をするなどして、コミュニティに貢献すると受け取ることができる。受け取ったPolinの量で、その人の信用評価が点数化される仕組みである。入手したPolinは「投げ銭」に使用したり、個人献金に活用することが可能だ。不適切な発言をしたり「荒らし」行為を行ったユーザーはPolinが没収され、信用評価が下げられてしまう。ポリポリでは仮想通貨のブロックチェーン技術を活用することで、質の高い議論や情報共有の実現を目指す。 2018年9月以降、既にPolinの配布がスタートしている。ただし現状では、Polinは単なるポイントで何の価値も持たない。ポリポリでは将来にPolinで物品を購入したりサービスの利用に支払いができるようすることが予定されている。

ポリポリは今の政治をどう変える?

ポリポリのサービスを利用することで有権者が政治家と個人的に意見交換をしたり、他の人と議論を交わすことが可能になる。スマホアプリで簡単に参加できるので、若い人でもゲーム感覚でアンケートに回答をしたり要望や意見を発言することができる。現状では大半の人は、数年に1度の選挙の際に投票をすることぐらいでしか参政権を行使することができなかった。ポリポリのサービスを利用すれば、選挙以外の方法でも積極的に国政や地方自治に関与することが可能になる。

ポリポリで提供されるサービスは、スマートフォンのアプリを操作するだけで誰でも簡単に利用ができる。このため、以前はあまり政治に関心を持たなかったような人でもコミュニティに参加するようになるかもしれない。ちょっとした空き時間にゲームをプレイする感覚でネット上で意見を交換したりほかの人と情報を共有することで、投票に参加したり身近な問題や要望を発言する人が増える可能性がある。 日本を含めて民主主義の国では、建前上は全ての国民に参政権が認められている。民主主義国でも実際に政治に関与することができるのは、一部の有力者・財界人・高級官僚などに限られる。ポリポリが普及して人々が政治に関心を持つようになれば、選挙で選出された代議士は多くの有権者の意見を聞かざるを得なくなるだろう。より多くの人の意見が国政や地方自治に反映されるようになることが期待される。ポリポリは、これまでの民主主義のあり方を根本的に変える可能性がある。

ポリポリは、仮想通貨で利用されているブロックチェーン技術と政治を融合させた新しいサービスだ。有権者であれば誰でも登録してコミュニティに参加することができるので、多くの人が政治に関心を持つ機会になるだろう。スマホアプリを通して意見交換をしたり情報の共有を行うことで、多くの人が国政や地方自治に積極的に関与することが期待される。これまで限られた一部の人しか政治に関与することができなかったが、ポリポリが普及すれば多くの人が参政権を行使する機会が開かれる可能性がある。18歳を迎えた学生であれば、ポリポリのアプリをインストールして利用してみるとよいだろう。

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