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インド発!ホテルベンチャーOYOが不動産業界に参入

OYO(オヨ)と聞いて馴染みの無い方がほとんどだろう。OYOはインドと中国を中心に急成長している2013年に誕生したばかりの格安ホテルチェーンである。インド国内の350都市、中国では171都市にホテルを構えるホテル界のベンチャー企業だ。

日本のホテル業界は高級ホテルはグランドハイアットやヒルトン東京など、格安はAPAホテルや東横INNが有名だ。そんな群雄割拠な日本にホテルベンチャーのOYOがホテル業界ではなく、新しい形の賃貸サービス「OYO Life」を2019年3月に日本で。日本ではホテルではなく不動産業界から大手検索サイトYAHOO!と共にに賃貸サービスを提供開始する。ソフトバンクビジョンファンドも100億円以上の投資をするなど、かなり注目が高いのがわかる。今回日本に上陸させる賃貸サービス内容にしかり、2013年からの急成長の要因など驚かされるものばかりだ。

賃貸サービスの進化系OYO LIFE

賃貸借契約に関して2年契約で契約時に敷金礼金や仲介手数料がかかり、初期費用として家賃の3~4倍を払うのが一般的だ。その後引っ越し費用や家具家電を買い集めるとなるとかなりお金がかかるものであった。新社会人や新大学生など、何かとお金がかさむこの時期にOYOから新しく始まる「OYO LIFE」を活用してみるのはいかがだろうか。(事前登録のみとなっている*3月15日現在)

OYO LIFEを利用するメリットは次の通りだ

敷金・礼金・仲介手数料ゼロ!即入居可能!

すべてのお部屋が家具・家電付き、WI-FIも完備!

スマートフォンからカンタンに契約・退去が可能!

1か月単位の契約だから仕事利用もできる!

3日間のお試し入居の住んでみてから契約可能!

連帯保証人不要!

月単位で現場が変わる仕事をされている方には強い味方になるだろう。また、良い街探しをする上で3日間のお試し入居があるのは嬉しいサービスだ。急な引っ越しをしなければならない場合も家具家電付き、スマホで簡単契約、即入居可能なのでカバン一つで引っ越しが可能となる。

選べるお部屋は3タイプで2019年3月末までに5000室を提供するようだ。
今のところ東京23区のみとなっているが順次エリア拡大をし利用者のニーズに応えていく予定とのことだ。


日本の不動産業界に旋風を巻き起こすのは目に見えているだろう。これまでの賃貸の常識を根本から破壊している。契約・退去時の書面上の手続きとはおさらばだ。
ただ、もちろん制約は存在する。30日から90日までの短期利用のみ絞られている。30日未満となると旅館業法に抵触しかねない。90日を超えて利用する場合に関しては法律上「一時使用目的」に該当しなくなるため、改めて書面で契約を交わさなければならない。また、敷金礼金仲介手数料はゼロだが入居時に物件の清掃費用が掛かるようだ。

ホテルベンチャー「OYO」とは

2013年に立ち上がったばかりのまだまだ新しい企業だが、創業から2年でインド最大手、中国展開から10か月でトップ10に入るほどの急成長を続けている。OYOの代表は弱冠19歳で大学を中退し起業したリテッシュ・アルグワル氏だ。インド国内旅行をしていくなかで低価格帯のゲストハウスやホテルでは品質がまちまちで、快適な旅行を妨げている問題に着目しサービス化を図った。

OYOビジネスモデルは既存のホテルやビルのオーナーと契約を交わし、OYOが設定した基準の設備、清潔度、オンライン予約サービス、マネージャー派遣・研修を提供する代わりに、収益分配を受け取るモデルで成長してきた。設備投資はオーナー負担のため、設備投資抜きで大量出品が可能である。合わせてホテルを丸ごと借りて運営するサービスも提供している。

急成長のカギはITを駆使した運営にある。1万人近い社員のうち700人超が人工知能技術者やデータ科学、ソフトウェアなどのエンジニアだという。地域ごとに需要データを分析し空室の価格設定に常時反映させ、地域内の需要のミスマッチを最小化する。その結果、稼働率を最大化させる戦略をとる。さらに、ホテル運営に必要な経理業務、予約管理、清掃管理などをスマートフォンのアプリ化したことで、スマホ1台で経営が可能となった。
また全従業員に研修を義務付け、一定の品質で安心して安価に宿泊できるためリピーターが多いという。結果、安定した高稼働率と低コスト運営により高収益を確保でき、オーナーも2軒、3軒と追加投資するケースも少なくない。また事業再建を果たしたホテルも出始めている。稼働率20%前後のホテルが、稼働率85%、売り上げ3倍と現在も軌道に乗っているという。

急成長を遂げた理由の一つに、単にホテルの運営をするだけでなく、予約サイトやオーナー向けの管理ツールの開発に至るものすべてを自社で行っている点にある。OYOの筆頭株主のソフトバンクグループの孫正義会長は「全く新しいホテル業のかたちが誕生した」とコメントを残している。OYOはホテルの経営の在り方で革命を起こそうとしているのだ。


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