
Spready株式会社は、人と組織の新しい”つながり”を作るサービス「Spready(スプレディ)」のβ版の提供を3月28日に開始したことを発表した。また、2018年12月26日にGMO venturePartners株式会社や株式会社UB Venture、SMBCベンチャーキャピタル株式会社が株主として加わっている。
ひとことに「人と組織の新しい”つながり”を作る」と聞いて何をイメージするだろう。「転職かな?コミュニティ形成?」と、これだけでは理解し難い。まずどんなサービスか紹介しよう。
Spreadyとは?

Spreadyは、組織が持つあらゆるジャンルの「人を探したい」というニーズを、Spreadyの登録者「Spreader(スプレッダー)」と呼ばれる人が、自分の「つながり」を紹介し、解決することが出来るサービスである。それは前提として、採用しない「縁」になる。例えば、新規事業を立ち上げる際にディスカッションを行い、意見を貰いたい。詳しい方からのアドバイスが欲しい。などだ。
これまでHR(人材紹介)業界において、採用を前提とした紹介サービスは数多あれど、採用の2~3段階前で会いたい人に会えるサービスはなかった。ニーズはあっても実際に存在しない。だからこそSpreadyを立ち上げたのだ。現状Spreadyの利用者の5割が新規事業関連となっている。
依頼主(法人・組織)は探したい「人」をSpreadyにオーダーすることで、SpreadyはオーダーをSpreaderに展開する。そしてSpreaderは、知人や友人にオーダーを紹介し、紹介を受けた方が内容に興味があれば依頼主と面談する。といった流れだ。
Spreadyの特徴は?

「会いたい人に出会える」
これまでの企業は専門性を持つ個人を探すときに、自社のつながりのある社員から個人を探す方法(リファラル)や、特定のプラットフォームを利用する方法の2つを取っていた。これでは出会える人数に限りがあり、「出会いたい人に出会えない」という課題があった。
それに対し、Spreadyに登録するSpreaderは、既に200名を超えており、95%の成約率を誇る。
「出会いの質が高い」
登録しているSpreaderは社会的人間関係が強い個人であり、信頼で培った”つながり”の中から依頼に合った知人を紹介するため、依頼内容に沿わない人の紹介や行き違いが起きにくい仕組みとなっている。
人と組織をつなぐ役割のSpreaderは、口コミが中心のネットワークで、面接を通して登録を行っている。大手企業からスタートアップまでの幅広い企業が登録しており、Spreaderにから紹介された案件により、新たな活躍の場を広げることが可能だ。
サービス開始の背景
日本には労働に対する「固有のカルチャー」があり、会社に勤めながら自分自身の可能性を探したり、やりたいことや機会と出会う体験はすべて「非日常で行うべき」とされる傾向がある。
2025年までに約500万人の労働人口が不足すると言われている労働市場で、「労働力の流動性を高めること」や「その生産性を高めること」が、日本の抱える大きな社会的課題だ。そしてTwitterやFacebookといったSNSをはじめ、個々人のつながりや社会的価値はとてつもなく大きい。ただ。その価値を十分に発揮する手段は無かった。
Spreadyを通して人と組織の新たな”つながり”の場を個人のソーシャルキャピタルを活用し、提供することで「固有のカルチャー」を変えていく事を目標としている。
会社概要
会社名 Spready株式会社
代表者 代表取締役社長 佐古雅亮
所在地 東京都渋谷区東2-25-3