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【副業が当たり前の世の中に!】株式会社シューマツワーカー代表に直撃インタビュー!

「副業」と聞いて、どのような印象を受けるだろう。少し前は「副業するなんて不真面目だ」「バレると良くない」などお小遣い稼ぎのためにコソコソやるものというような印象があったが、平成29年以降の働き方改革の潮流に伴い、現在では厚生労働省も副業・兼業を促進しており、現在では副業は先進的な雇用形態として受け入れられ始めている。今後少子高齢化に伴い確実に労働力が不足する日本において、副業は必須の勤務形態になってくるだろう。
今回はそんな「副業をしたい人」と「副業を受け入れたい企業」をつなぐサービスを提供する株式会社シューマツワーカーの代表にお話をうかがうことができた。
(参照:厚生労働省 「副業・兼業の促進に関するガイドライン」

株式会社シューマツワーカーについて

会社名:株式会社シューマツワーカー
設立 :2016年9月
代表 :松村 幸弥
社員数:32人
事業 :副業をしたい人と副業を募集したい企業のマッチングサービス「シューマツワーカー」の提供

いざ、インタビュー!

松村 幸弥
株式会社シューマツワーカーCEO
横浜国立大学卒業後、ソーシャルゲーム事業の株式会社ボルテージに入社。
自身の経験から副業の必要性を感じ、2016年、株式会社シューマツワーカーを設立。

会社設立に至るまで

−新卒ではゲーム会社に入社なさったとのことですが、どのような経緯だったのですか?
松村(以下敬称略):学生の時はITやベンチャーに興味があったわけではなくて、就職面接で聞かれる「学生時代なにを頑張っていましたか?」という質問には「バイト頑張ってました」と答えるようなよくいる大学生でした(笑)
それで、わかりやすい欲求でいくつか軸を絞ったんですよ。1つは東京で働きたいということ。東京は人も最新の情報も集まる日本の中心となる場所だから東京で働きたいと。2つ目は、「これからはITやらなきゃだめだ」と漠然と思っていたので「IT企業であること」。3つ目は自分だからこそできるクリエイティブな仕事であること。業種でいうとゲームとかエンタメとか広告とかをやりたいなって。で、その3つの軸で絞って受けていた中でボルテージという会社に内定を頂きました。当時僕は長髪で髭も生やしていて、それを変えたくなかったんです。それでボルテージは髪型や服装が基本的に自由ということもあって、内定を承諾した、という感じですね。そんなに立派な理由ではないんですけど(笑)

−入ってみて感じたことは何かありましたか?
松村:ソーシャルゲームって数字とクリエイティブさという両極端に見える両方の要素が求められるんですよ。この数字というのがとても細かくて、たくさんのKPIをたてて、それを毎朝全部チェックするんですよ。だから「毎日数字を意識し、数字の意味を考えて使う」という力はよくつきましたね。
一方でクリエイティブな要素も求められて、とにかくなんでもやらされたんですよ。ストーリーからwebコンテンツの作成、デザインまで。ひたすら「なにが面白いんだっけ」と常に考えさせられていましたね。
数字とクリエイティブの両方をやっていたのはとても大変だったけど、その経験は基礎知識として今の仕事にも活きているなと思いますね。
ただ、5年弱いたんですけど、3年くらい経った時に「あんまりゲーム好きじゃないな」って気づいて(笑)それでずっとこの業界ではやっていけないなと思って独立に至ったという感じですね。

−起業にあたって、「副業」を事業のテーマにしたのは何がきっかけだったのでしょうか。
松村:会社員2、3年目の時に、詐欺にあって借金を抱えてしまって。それで、副業しようと思ってネットで検索したんですけど、当時は副業がまだ全然当たり前になっていなくて、「副業=怪しい」みたいなところがあって、調べても全然出てこなかったんですよね。その時思ったのが、多分自分と同じようにお金必要な人ってたくさんいて、お金を得ることで人生の選択肢って色々増えるはずなのに、その手段として有効なはずの副業ができる環境は整っていないという現状があるなと。一方で当時一部のスタートアップでは副業を受け入れている企業もあったんですよ。じゃあ自分が副業希望者と受け入れ先をつなぐようなプラットフォームをつくろう、と。

会社・サービスについて

−会社設立当時から今に至るまで特に大変だったことや嬉しかったことなど記憶に残っていることはありますか?
松村:嬉しいことで言うとやはり、お客様から感謝されて、「副業するなら絶対シューマツワーカー」なんて言っていただける時ですね。僕たちのサービスって人と会社をただマッチングさせて終わり、ではなくて、副業が決まった人に1人ずつコンシェルジュがついて、その人が副業を終えるまでずっとサポートしていくんですよ。ただのマッチングサービスではなく僕たちが介在する価値は何だ、ということは常に考えていますし、その結果感謝の言葉をいただけると「ああ、やってる意味があるんだな」と思えて嬉しいですね。

−今後の日本における副業はどのように変わっていくと思いますか?
松村:よく言われるのは、20年前はスマートフォンもなくて、なのに今は当たり前に皆持ってるじゃないですか。それくらいの速度で今世の中って変化していて。働き方っていうのもそうで、20年後には「副業」という言葉が使えなくなっているかもしれないですね。人々が複数の会社に属するのが当たり前になって、もちろんそれが正解というわけではなく、それくらい働き方の多様化が当たり前になっている世の中は来るだろうなと思いますね。

-今後変わっていく社会で提供したい価値や実現したい世界はありますか?
松村:実現したい世界としてはさっき言った通りですね。僕たちはそれを「良い世の中」と考えていて、なぜなら人生の選択肢が広がるからだと思っていて。分かりやすい例で言うと、リモートワークが普及すれば東京の会社に所属しながら地元で働けるし、旅しながらだって働ける。働き方が多様化すると、人生の中で多くの時間を占める「働く時間」において、20年前では考えらえないような選択肢をとれるようになるんですよ。
じゃあそんな世界を実現するための今の障壁は何かって言うと、個人はやりたい人が多いけれど受け入れ先の企業がまだ少ないということなんですね。その障壁に対して僕たちが価値発揮したいことが2つあって。1つが「副業は必要で有意義なものだ」という啓蒙をすること。もう1つは、副業のプラットフォームとして取得してきたデータを活用して、企業に向けた具体的な手法や問題解決方法を世に発信することです。それで市場が活発化して副業を取り入れる会社が増えれば、副業が当たり前の時代がやってくると思いますね。

学生に向けて

−一緒に働きたい学生像はありますか?
松村:僕個人の好みですけど、1つは「自分が何か変えてやるんだ」というようなアグレッシブさを持った学生ですかね。僕に対して「これ違うと思います」って言えるくらいアグレッシブで当事者視点で仕事できる人。もう1つは思考のフットワークが軽いポジティブな人ですね。他の人が「これは無理でしょ」というようなことでも「やるって決めたらじゃあどうする、そのためには何やる」ってぽんぽんポジティブに考えていける力は大切だと思いますね。

−スタートアップで、特に自社で働く魅力を教えてください。
松村:やっぱり、規模の小ささの分1人が与える影響や責任など裁量は大きいですね。あとは誰もやったことない事をやるわけなので、失敗はつきものですが、その分注目してもらえたり、評価されるのはやりがいがあって楽しいと思います。

−会社や働いている人の雰囲気はどうですか?
松村:うーん、カジュアルでハッピーですね(笑)リモートワークやフレックス制度を活用して、みんな自由で楽しそうに働いています。

−現在、または今後就活をする学生にアドバイスがあればよろしくお願いします。
松村:「ジョブディスクリプション」という考え方をよく意識するといいと思いますね。要するに自分の持っているないしは今後得たいスキルをしっかり言語化するってことなんですけど、エンジニアが副業しやすいのがなぜかというと自分のスキルを明確に言えるからなんですね。
将来、会社に依存せず自身のスキルに依存するような時代が来た時に、「安定志向の人」っていうのは大企業を選ぶとかではなくて、自分のスキルをよく理解して言葉にできる人になると思うんですよね。逆に言えば、それがわかってたら業種や職種なんてなんでもいいと思うんです。

さいごに

松村さんのおっしゃる通り、今後の日本は、個人が企業ではなく、自身の能力に依存して生きていく世の中になるだろう。副業は人々の人生の選択肢を増やし、私たちの人生を豊かにする手段の1つとなるはずだ。就活生のみなさんには「自分の現在の能力、今後身につけたい能力を言語化する」ということをぜひ意識しながら会社選びをしていただきたい。

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